曲がらないラジコンをバラして直す ~キーエンス、デスクランナー2000…の巻(その5)~

このシリーズもとうとう5回目になってしまいましたが、もうちょっとだけおつきあいくださいませ。

さて、改造が終わり楽しく遊んでいたのですが、よく見ると、問題がひとつ発生しておりました。
ハンドルを切ったときに、前輪が横滑りしてしまい、切れ角の割には回転ができない状態になっているのです。

原因はすぐにわかりました。
改造により、シャーシの車輪を後方に移動したため、ヘッドにかかる荷重が改造前よりも増えていたのです。
シャーシの荷重を受け止めているカプラー(連結器)はヘッドの後輪付近にありますので、後輪の荷重が増えれば相対的に前輪の荷重が少なくなってしまい、そのぶん、前輪が滑りやすくなってしまっていたのでした。

小回り君仕様に改造したのに、大回りになっていたのでは、これは「死刑っ」です。

そこで、再び改造です。
前輪の荷重が足りないのだから、前輪側に重りを積む。この作戦でいきたいと思います。

まず、壊さないようにヘッドのキャビン(運転席)をはずします。
そして、その中に重りを詰めようと思うのですが、さて何を詰めたものか…
大きいモデルなら、ボルトとかナットを詰めるところなのですが、何しろ、このラジコン小さいのです。キャビン全体でも2センチ角くらいしかありませんし、隙間はほとんどありません。

小さくて重たいもの…まず頭に浮かんだのが「鉛」。でも最近は毒性の問題があってか身近に見かけなくなってしまいました。私が子供の頃は、絵の具のチューブや、ワインの封印など、みんな鉛だったんですが…
そこで次に考えたのが、「ハンダ」。電線をつなぐ「ハンダづけ」のハンダです。
ところが、あいにく職場に持って行ってしまっていて、家にありませんでした(×_×;)

途方に暮れながら、工具箱の中を物色したところ…
じゃーん!「ハンダ吸い取り線」が出てきました。
これは極細い銅線を編んで造ってある、ちょうど単行本のしおりのヒモみたいな形状で、ハンダをはずしたい場所に、半田ゴテと一緒に当てると、ハンダがきれいに吸い取られるという便利なものです。

普通はハンダを吸い取った部分は切り捨てるのですが、異常なほどに貧乏性の私は、ハンダをたっぷり吸い取った使用済み部分もそのまま切り捨てられずに大事に取ってあったのです。
その長さ、約20センチ!
これならハンダを吸っているので重みもありますし、薄いひも状ですのでハンダよりも小さくたたみやすい。実に今回の重りにうってつけです。

さっそく切り取り、小さくたたんでキャビンの隙間に押し込み、元通りに組み立てました。

試運転してみると、実にすばらしい!
前輪のハンドルを切っても横滑りすることなく、きびきびと曲がるようになりました。

これまでの長かった改造の道のりも、いよいよ完成の時を迎えたわけです。
私は一人感涙にむせび泣きながら、いつまでもいつまでも遊び続けたのでした…(T.T)

おいおい、小さなおもちゃにココまで執念深くやらなくてもいいだろうに…という声も聞こえてきそうですが、なんだかついついこだわってしまうんですよねぇ。
やっぱり「O型」だからでしょうか…。普段はでたらめな男なんですが、こだわり出すときりがなくなってしまいます。

きっとこんな性格だから、「ドラゴンスピーチ」のようなパソコンソフトを徹底して使い切ってやろう!って思ってしまうんですね。

ほとんど役に立たないことが多いのですが、ごく一部の人の、ごく一部の疑問にでも答えられたらなぁ…なんて思っております。

だったら、早くドラゴンスピーチネタをださんかい(-.-#)」…すいませ~ん((((((^_^;)

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曲がらないラジコンをバラして直す ~キーエンス、デスクランナー2000…の巻(その4)~

さて、シャーシのホイルベースを長くすれば、トラクタのハンドルのキレが小さめでも、ヘッドを戻すのが可能になることがわかりました。

ならば打つ手はひとつ!
シャーシの車輪を後ろに移動し、ホイルベースを長くする大手術の敢行です。

なお、改造すればメーカー修理を受けることが困難になりますので、あくまで自己責任でお願いいたします。

それでは、劇的大手術開始っ!
1、シャーシのタイヤを左右に引っ張り、全部はずします。
2、車軸が通っている台車をはずします。
3、あらたに車輪を取り付ける部分のタイヤハウスの後部を削りとります。
4、削り取った部分に、台車をボンドで接着します。
5、後ろ2軸のタイヤを取り付けます。
6、完成\(^o^)/

key_ato3軸にしないで2軸にしたのは、できるだけホイルベースを稼ぎたかったからです。
←改造後の写真です。以前の写真より、車輪が後ろに移動しているのがわかりますね(^。^)

さて、実際に動かしてみると…
90度中折れの状態から、正ハンドルを目一杯切ってゆっくりバックします。
シャーシがバックしながら回転し、ヘッドは「すすす~っ」と、まっすぐに戻ってきます。
シャーシが135度くらい回転するまでにはヘッドとシャーシが一直線に戻るようになりました。
目標の、45度回転以内にはほど遠いのですが、今までの「永久にくるくる回る」と比べれば、もう万々歳です。
ちなみに、この状態で後ろ1軸のみにすると、シャーシが90度回転するまでにヘッドは戻るようになります。

これで、今までよりもずいぶん楽しく遊ぶことができるようになりました。
勇猛果敢な方はぜひトライしてみてください。

また、改造まではちょっと…という方。
シャーシの3軸のうち、前側2軸をはずして後ろ1軸だけにして遊んでみてください。これだけでも実車の動きに近づき、楽しい遊びができるようになると思います。
幸い、タイヤは、プラスチックのホイールに軸が差し込んであるだけですので、左右に引っ張れば簡単にはずすことができますよ(^。^)

なお、文中の改造方法が、かなりアバウトな書き方なのは、「できる人だけやってね(^。^)」ということです。
何しろ4万円の商品ですからね。壊れてしまっても困りますので…

最近、ドラゴンスピーチネタから、完全に外れてしまってますね。
ネタをひとつ書いている最中ですので、少々お待ちくださいませ。

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曲がらないラジコンをバラして直す ~キーエンス、デスクランナー2000…の巻(その3)~

さて、とてもおもしろいおもちゃを手に入れ嬉しくなった私は、トラックドライバーをしている弟へメールをしました。
すると次のような返事が返ってきました。

ハンドル切れ角が少ないと使えんのじゃがどうだ? 例えば、バックで90度右に中折れした時に、ハンドルを右に目一杯切ってバックして、シャーシが45度回転するまでにヘッドが真っ直ぐに戻れば合格じゃ。
ハンドル切れ角の少ない模型だと、バックで90度に折り、即正ハンドル切ってもヘットは一生戻りません


今まで喜んで遊んでいたのに、急に不安になった私は、一人でこっそりと試してみました。すると、なんとっ!!
45度以内でまっすぐになるどころか、折れ角90度のまま、くるくると同じ場所を永遠にバックし続けるのです…(>。<)

カクンと折れてしまったら、前進するしか手だてがなかったので、なんだかヘンだなとは感じていたのですが、やはり…
これではトレーラーバックの醍醐味も半減です。
何とかしてもっとよく曲がれるようにしなければ…

対策その1
ハンドルの切れを大きくする。
ハンドルがより切れれば回転半径は小さくなります。
しかし、このラジコンはとっても小さいボディにサーボ装置が組み込まれていて、これを改造するのはとても無理のようです。

対策その2
ぱんぱかぱーん、ぱんぱんぱん、ぱんぱかぱーん。
突然ですが、ふたたび問題です。
トレーラの牽引するシャーシが長いのと短いのと、どちらがバックは楽にできるでしょう?

シャーシの長い方がバックは難しそうに感じますが、実は短い方が難しいのです。
まっすぐバックさせようとしたときに、シャーシーの長い方が振れが少なく、短い方はすぐにくねくねと曲がってしまいます。
手のひらの上に棒をバランスを取って立てるとき、短い棒より長い棒の方がバランスを取りやすいですよね。それと同じかなぁと思っています。

そこで短いシャーシの方がくねくねと曲がるのだから、今回のラジコンのケースも、シャーシを短くしてやればよりよく曲がるようになるのではないか!とひらめいたわけです。

raji_defo このラジコンのシャーシは3軸構造になっています。実際のホイルベース(トラクタの後輪から、シャーシの車輪までの間隔)は、この3軸の真ん中、つまり第2軸の所になるわけだから、これを2軸目と3軸目をはずして、前1軸だけにしてホイルベースを短くしよう、その結果、よりよく曲がるようになるはずだ、と結論づけ、ふたたび弟にメールをしました。

すると今度は

お前ちゃん後ろ2軸浮かすなんてなにたわけた事ぬかしちょるねん(-.-#) それを言うなら「前1軸浮かそうか」だろ。シャーシ短かけりゃすぐ折れるし、なかなかヘットは戻らなくて難しいんだぞ
ホイールベースを短くする行動を起こすとは、呆れ返るのを通り越したぞ


と、返事が返ってきました。がーん(゚◇゚)

今回それをあえて発案したのは、「難しい」=「すぐ曲がる」=「戻るのもすぐになる」かな?と思ったからだったのですが…

ぜんぜん違ってた…(¨;)

長い方がシャーシが安定するから、ヘッドだけがくるりとまわってまっすぐになるんですね。

そこでさっそく試しに、シャーシの前2軸をはずして同じように試してみると…
ばんざ~い!ゆるゆるとではありますが、ヘッドが戻ってくるようになりました\(^o^)/

そこでもっと実車に近く、くるっとヘッドが戻るように、このラジコンを改造をすることにしました。

その続きは、また次回に…

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曲がらないラジコンをバラして直す ~キーエンス、デスクランナー2000…の巻(その2)~

ぱんぱかぱーん!今週のハイライト!…じゃなくて、突然ですが第1問。
乗用車で右バック(バックで右へ曲がる)するときは、ハンドルをどっちに切りますか?
…「右っ!」おめでとうございます、正解です!

では第2問。
トレーラーのバックで、乗用車と同じようにハンドルを右に切るとどうなるでしょう。
…ちっちっちっちっちっ、ぶっぶー。時間切れです。

答え
ヘッドの前輪が右に曲がるので、ヘッドの後輪は右の方へ下がっていきます。これは乗用車と同じです。
さて、後ろに引っ張っている(この場合はバックだから押している)シャーシーにとっては、ヘッドの後輪が前輪、つまり舵取りの役割をするのです。
ですから、ヘッドの後輪、すなわちシャーシーの前輪が右に下がると、それはシャーシーに対しては左にハンドルを切ったのと同じ状態になりますので、結果、シャーシーは左へとバックしていくわけです。
♪ふ~しぎですねぇへんですねぇ~ほんとにへんですねぇ~♪(知ってますか?この歌)

もしそのまま右ハンドルを切ったままバックすると、ヘッドは右へ右へと下がっていき、シャーシーの前輪に当たるヘッドの後輪はますます舵角が付いていくので、シャーシーはますます左へ曲がっていき、ついにはヘッドとシャーシーが90度まで折れ曲がってしまい、それ以上バックできなくなってしまいます。

では、第3問。
トレーラーの右バックの仕方は?

答え
トレーラーで右バックするときは、まず左にハンドルを切って少しバックし、シャーシーが右に曲がり始めたら、今度は右にハンドルを切り直し、ヘッドとシャーシーの折れ角が一定になるようにハンドルを調整しながらバックを続けます。
そして、最後に更に右にハンドルを切り込みヘッドとシャーシーがまっすぐになるようにしながらバックし、そして完了です。

トレーラーの運転手さんの技術はすごいです!すごすぎます!

…で、なかなか本題に入れないなぁ…
次回へ続く

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曲がらないラジコンをバラして直す ~キーエンス、デスクランナー2000…の巻(その1)~

以前、息子に買ってあげたサンタさんが持ってきてくれたラジコンがよく曲がらないので、バラしてなおした話を紹介しました。

sub_win31最近、またラジコンを手に入れたので、今回はそのお話しです。
キーエンス、デスクランナー2000」というトレーラーのラジコンで、私が手に入れたのは「スカーニア バープーテン」です。

これは、ヘッドライトも、パッシングも、ブレーキランプも、ウインカーも、ハザードも、全て点灯し、速度もハンドルの切れも無段階にコントロールできる、とてもリアルで楽しいラジコンで、サイズがなんと全長が約19センチ、幅が約3センチというミニサイズで、名前の文字どおり机の上で遊ぶラジコンです。

念のために申しますが「ディスクランナー」ではありません「スクランナー」です(ココを参照)。

さて、トレーラーはヘッドとよばれる先頭の機動部分と、シャーシーとよばれる引っ張られる荷台の部分を、カプラーという部分でつないで走っている特殊な車両です。
カプラー部分は固定されていないのため中折れするので、全長が長い割には小回りが効くようになっています。

そしてなんといってもトレーラーの最大の醍醐味はバックにあるのです。
シャーシーの車輪は「引きずり(動力が付いていていない)」ですので、バックするときにはシャーシーが押されるように進むわけです。
ところが自在に曲がるカプラーでつながっているだけですので、ハンドルをまっすぐに固定したままバックしても、次第にシャーシーは横を向きだし、しまいに90度カクンと曲がってしまいます。
ですからまっすぐバックするためには、上手にハンドルを微調整しながらバックするという高度なテクニックが必要になるのです。

このようにとても不安定で難しいバックなのですが、実は上級者はまっすぐバックできるのはもちろん、バックで自由自在に方向転換ができるのです。
逆ハンドルと正ハンドルを上手に組み合わせて思いのままに操作し、狭いところへの車庫入れも可能です。

そんな醍醐味を味わいたくて、雑誌で見つけたこのラジコンにとても興味が湧き、(でも貧乏な私はなかなか手を出せず)いつものお得意のヤフオクで、落札価格14500円、送料1400円、送金手数料130円(金額はすべて推定)で手に入れたわけです。

さて、さっそく遊んでみたのですが…

長くなるので、次回へ続く…あしからず

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曲がらないラジコンをバラして直す~大陽工業 陸上自衛隊 軽装甲機動車…の巻~

昨年のクリスマス、小学校1年の息子にサンタさんが持ってきてくれたのは、ラジコンの自動車でした。
b0006ou564自動車といっても乗用車ではなく、自衛隊の海外派遣でテレビによく映っていた装甲車です。全長約30㎝。かっこいいです(これです)。
値段は3,000円程度(サンタさん談)ですので、ラジコンといってもサーボモーターを使っていない、前進・後進、右・左の簡単な切り換えのみです。

息子はたいへん気に入り、喜んで遊んでいる姿を目を細めてみていた私ですが、なんだかラジコンの動きがおかしい。曲がってはいるのですが、やたらと大回り。
どうもハンドルのキレが悪いのです。

借りてみてみると、ハンドル制御用のモーターはちゃんと回っている様子ですが、タイヤは申し訳程度に左右に振るのみで、これじゃ小回りはできないな、という感じでした。

(買ってきた責任上)サンタさんに責任を被せるわけにはいかないので、バラして直してやらなきゃと思いつつも、忙しさにかまけて、けっきょく昨日になってしまいました。

サーボモーターではないので、クラッチ(トルクがかかると勝手に滑る式の)付きのモーターでタイヤを左右に動かし、ニュートラル(直進)に戻すのはバネの力でという仕組みでした。

動かしてみると、タイヤがほんの少し曲がったところで、クラッチが滑りだし、それ以上ハンドルが切れません。
手でタイヤを曲げるときちんと曲がるので「クラッチのネジを締め直すか、クラッチ面をサンドペーパーがけかなぁ」と思ったのですが、クラッチ自体はギアボックスの中にあるようで、そこまでバラすのはなぁ…。

できるだけ楽をして最大限の効果を…というのが私のモットー(?)ですので、じーっと眺めること約3分。
ぽくぽく…ちーん!
ニュートラルに戻すはずのバネ自体が、本体に当たって逆に抵抗になっているらしいことに気付き、本体に当たらないようにバネの先を曲げてやろうと、さっそく外してみました。

すると、なんと!!バネの向きが上下逆さまに取り付けてあったのが原因であることが一目でわかりました。
本体に当たるところを上向きに曲げようと思って外したのですが、もともとバネの片端には曲げ加工がされていました。ところが曲げられていない側が本体に当たるように取り付けられていたのです。

原因がはっきりしましたので、単純にバネを上下反対に、つまり正規の向きに取り付け直したところ、実に小回りのきく装甲車になり、息子も大喜び、私の株も急上昇と相成りました(^。^)

あきらかに出荷前のテストをやっていないなと、私は判断しましたが…。子供がかわいそうです

え~、写真を取り忘れたので、なにがなにやらわからない文章ですねぇ。
画才が全くないのですが…絵にしてみました(^_^;)
bane1
↑これがバネの全体像。穴の中にビスが入り本体に固定されるようになっています。
bane2
↑本来上の図のようにつかなければならないはずのバネが、下の図のように、上下逆さまに取り付けられていたために、バネが本体に当たってうまく動かなかったわけです。

こんなのでいいのかな…わかりますか…わからないですよね…

では、また次回…

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